千葉県木更津市請西南のお花屋~フラワーショップ「エールフラワーズ」。 お花農家や市場より直送された品質のよい花々をお客様のお手元へ

2024.09.08

菊の花にまつわるお話


菊の花にまつわるお話として、日本や中国では古くから菊が特別な意味を持つ花として伝わってきました。今回は、その中から心温まる日本の菊にまつわる話をご紹介します。

昔、ある村に美しい菊を育てることで有名なおじいさんがいました。彼の庭には多くの種類の菊が咲き誇り、村の人々もその見事な花を見にやってきました。おじいさんは丁寧に花を世話し、菊の一輪一輪に心を込めて育てていたのです。

しかし、おじいさんには一つだけ悩みがありました。それは、愛する娘が長い間病気で寝込んでいたことです。どんな治療をしても効果がなく、医者もお手上げ状態でした。おじいさんは、娘を助けたい一心で、神仏に祈りを捧げ、毎日彼女の枕元に自慢の菊を置いて励まし続けました。

ある日、おじいさんが枕元に置いた菊を見て、ふと思いつきました。「菊は長寿の象徴とされ、病気を払う力があると言われている。もしかしたら、菊の力で娘が元気になるかもしれない」と。そこで、おじいさんは菊の花びらをお湯に浮かべて「菊湯」を作り、それを娘に飲ませました。

すると、不思議なことに、娘は少しずつ元気を取り戻し始めたのです。毎日おじいさんは菊湯を作り、娘に飲ませ続けました。そして、数週間後には娘は完全に回復し、元気に村の人々とも再会することができました。

この出来事が村中に広まり、菊は「健康と長寿をもたらす花」としてさらに大切にされるようになりました。それ以来、毎年秋になると、村では菊の花を飾り、健康と家族の無事を祈る風習が続いています。

このお話は、菊が「長寿」「健康」を象徴する花として古くから尊ばれてきた背景を語るものです。また、愛する人のために尽くす心が、自然の力と相まって奇跡を生むというテーマが心温まるエピソードとして伝えられています。

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2024.09.08

お彼岸(秋彼岸)


秋のお彼岸(彼岸)は、日本の仏教に由来する行事で、祖先を敬い、供養する期間として広く知られています。彼岸は、春分の日と秋分の日を中心とした前後3日間、合計7日間の期間です。秋のお彼岸は、秋分の日(9月23日頃)を中心に行われます。

「お彼岸の由来」
「彼岸」という言葉は、仏教の教えに由来します。仏教では、生死の苦しみや煩悩から解脱し、悟りを開いた状態を「彼岸」と呼びます。一方、私たちが日常生活を送っているこの世界は「此岸(しがん)」とされます。彼岸は、向こう岸(悟りの境地)、此岸は、こちら側の岸(煩悩や苦しみの世界)を象徴しています。春分・秋分の日は昼と夜の長さがほぼ等しくなるため、この世とあの世がもっとも近づく日と考えられ、祖先を供養するための良い時期とされてきました。

「お彼岸豆知識」
おはぎとぼたもち
秋のお彼岸には「おはぎ」、春のお彼岸には「ぼたもち」を供える習慣があります。基本的に同じものですが、呼び方が季節によって異なります。秋は萩の花にちなんで「おはぎ」、春は牡丹の花にちなんで「ぼたもち」と呼ばれています。あんこ(小豆)が仏教において厄除けの効果があると信じられているためです。

お墓参り
お彼岸の期間中には、お墓参りをすることが一般的です。このとき、掃除をし、花や線香を供え、手を合わせて先祖の霊に感謝の気持ちを伝えます。

六波羅蜜
仏教では、彼岸に至るためには「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という6つの徳目を実践することが重要とされています。六波羅蜜には、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つがあり、それらを実践することで悟りに近づくとされています。

お彼岸は、仏教的な教えに基づきつつも、祖先供養や家族の絆を深める行事として、行われています。

また、地域社会とのつながりを深め、過去と現在、未来の世代をつなぐ大切な行事です。日本人にとって、特に春や秋の穏やかな季節に心を落ち着け、先祖への感謝や自然との調和を意識する貴重な機会となっています。

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